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1. エゴグラムとは
機能的自我状態(※1)のCP「支配的親」、NP「養育的親」、A「成人」、FC「自由な子ども」、AC「順応した子ども」のそれぞれの自我状態にどの程度時間を費やしているかを直感的に棒グラフのように表示したものをエゴグラムと言います。
エゴグラムを描くことは、自分がそれぞれの自我状態(CP、NP、A、FC,AC)にどれほど多くのエネルギー使っているかを知る手がかりとなります。
描き方は、
自分が一番多く使うと感じる自我状態(CP、NP、A、FC,AC)を最初に棒グラフで書き入れ、次に一番少なく使うと感じる自我状態を棒グラフで書き入れます。
自分が一番多く使うと感じる自我状態の棒グラフと、自分が一番少なく使うと感じる自我状態の2本の棒の相対的高さを手がかりに、他の自我状態も直感で棒グラフに書き入れ、エゴグラムを作成させていきます。
エゴグラム例)
2. 自分のエゴグラムを知ろう
同じ自分でも「仕事場」と「家庭」等、状況が違えば違ったエゴグラムが出来上がるし、「家庭」でも家族と「けんかをしているとき」と「笑いあっているとき」では、違った自我状態が描かれる可能性があります。
私たちは相手の言葉や声色や態度で、相手の機嫌や場の状況を一瞬で判断し、その場にふさわしい自我状態(CP、NP、A、FC,AC)を使い分けています。その場にふさわしい自我状態を自分で選択し、自由に使っている場合は問題ないのですが、自分がよく使っている自我状態が、自分が生きていくうえで辛いものなら、楽な生き方になる「エゴグラム」へ変える必要があるかもしれません。
3. エゴグラムを変えるには
自我状態の精神的エネルギー総和量は変わりません。
自分のエゴグラムを変えたい場合、CP「支配的親」が高くなれば、NP「養育的親」は低くなりますし、FC「自由な子ども」が高くなれば、AC「順応した子ども」は低くなります。
これを「恒常仮設」と言います。
自分のエゴグラムを変える方法は、自分がもっと高めたい自我状態を高くすることです。
たとえば、CP「支配的親」を低くしたい、NP「養育的親」を高くしたいと考える場合、NP「養育的親」を高くする行動を実行します。
・お花を育てる
・電車で席を譲る
・素直に人をほめる
等という行動を続けていくと・・・・
NP「養育的親」が高まり、CP「支配的親」は少なくなっていくことが期待できます。
4. まとめ
FC「自由な子ども」の持っている欲求、好奇心をいかに世の中に沿って達成させていくかは、自分の人生で大切なことです。
それには、FC「自由な子ども」を調整するA「成人」を成長させていく必要があります。
自分で考え、自分で行動することで、A「成人」は成長していきます。
成長したA「成人」は、失敗をチャンスへ変え、自分の可能性を増大させていきます。
そもそも人生に失敗なんてありません。
失敗だと決めつけているのは、自分のCP「支配的親」なのです。
もし、自分のエゴグラムで変えたいものがあるのなら、変えたい自我状態を高める行動を実行するだけです。
失敗などないのだから。
【(※1)機能的自我状態:自我状態P「親」をCP「支配的親」、NP、「養育的親」に分割、A「成人」、C「子ども」をAC「順応した子ども」、FC「自由な子供」に分割し、自我状態が行動にどんな風に現れるかを示すために自我状態を分類したもの】
参考文献 「TA TODAY」 イアン・スチュアート、ヴァン・ジョインズ 著
「交流分析にもどづくカウンセリング」 倉成宣佳 著