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毎週通っている交流分析講座を公開していきます。
とブログをはじめましたがそもそも交流分析ってどんな心理療法なのでしょうか。
1.そもそも交流分析って何?
交流分析はカナダ出身でアメリカの精神科医エリック・バーンが、精神分析理論をもとに1950年代に人の思考・感情・行動について10才の子供でも理解出来るようにということを心がけてつくられたわかりやすい心理理論です。
「人間関係がいつもうまくいかない」
「何か生きづらい」
「なぜいつも同じようなことで失敗してしまうのか」
ということはありませんか。
私は特別に苦労をすることもなく普通に社会人になりました。でも社会人になってからというもの毎日何かに追われてる感覚の自分がいて、自分の心が悲鳴をあげているのにも気づかずに過ごしていました。
そして頭の中でふと「違う人生を生きたい、いつまで生きるのだろうか」と思ったりしていました。
そう思ってしまう原因が交流分析を学んで徐々にわかってきました。
その原因は「私が幼いころから身に着けてきた心のくせ」でした。
そのくせに気づいてあげることで人と関わるのが以前より数倍楽しくなり、楽に生きていくことができるようになってきています。
交流分析がみなさんの楽に生きるヒントになればいいなあと思います。
2.交流分析の哲学
①人はだれでもOKである。
②人はだれでも考える能力がある。
③人は自分の運命を自分で決め、その決定はいつでも変えることができる。
① 人はだれでもOKである。
人はだれでも人間として価値があり、重要であり、尊厳がある。もし人を傷つけるようなことをしたり、されたりしても、その行為はOKでないとしても、その人自身はOKなんです。
② 人はだれでも考える能力がある。
人は誰でも自分が望むように生きることができ、考えることの責任は自分自身にあるということで、人は自分で考えて決断し、自分が望むように生きることができるのです。
③ 人は自分の運命を自分で決め、その決定はいつでも変えることができる。
私たちは幼いころに自分で決断した思考・感情・行動のパターンに無意識に従って生きています。その幼い頃に身に着けた思考・感情・行動のパターンは大人になった私たちにはもう必要のないものかもしれません。よく同じ失敗をしてしまい、つらいと感じるのなら、その思考・感情・行動のパターンに気づき決断すれば、そのパターンはいつでも変えることができるのです。
3.自我状態って何?
交流分析では私たちは3つの異なった人格から構成されていると言われています。それは、「親(ペアレント:P)」、「成人(アダルト:A)」、「子ども(チャイルド:C)」と呼ばれ、これを交流分析では自我状態と言います。簡単に言うと、私たちの思考、感情、行動を総合したもの(=性格)です。
「親(ペアレント:P)」の自我状態
親や親の役割をした人から取り入れた思考、感情、行動
この自我状態のときは、親や親の役割をした人の声がテープレコーダーのように頭の中でまわっている状態なので、親や親の役割をした人と同じように考え、感じ、行動します。
「成人(アダルト:A)」の自我状態
「今、ここ」の直接の反応としての思考、感情、行動
この自我状態のときは、今ここの問題を適切に考え、感じ、行動していきます。
「子ども(チャイルド:C)」
子どものころの反応経験などを再現している思考、感情、行動
この自我状態のときは、幼いころのような考え、感情、ふるまいになっています。
たとえば
電車を待っていて、電車が30分遅れるというアナウンスが流れました。
「何で遅れるの?定刻通りにきてもらわないと困る。」と不機嫌になる私がいます。
そのときの私は「親(ペアレント:P)」の自我状態にいます。
私は幼いころ、「約束の時間は守りなさい。」と言われてきました。そして帰りの約束の門限を破るといつも怒られ、母はいつも不機嫌になっていました。そのため、定刻通りにこない電車に対し、私はかつて母親がやっていたように不機嫌になってしまったのです。
(親の思考・感情・行動の再演)
そして、待ち合わせに遅れることになり、今度は待ち合わせに遅れるという事態に「どうしよう、どうしよう」とあわてて、不安になる私がいます。
このとき私は「子ども(チャイルド:C)」の自我状態にいます。
私は先生に「遅刻してはいけない」といつも言われてきました。そして遅刻したとき、先生からとても怒られていました。そのため、遅刻するかもしれないとき、小学生のころに怒られたときの感情がよみがえり、慌てて不安になってしまうのです。
(自分の子ども時代の思考・感情・行動の再演)
冷静に戻り、待ち合わせ相手に電話を入れ、遅れるということを伝えました。
このとき私は「成人(アダルト:A)」の自我状態にいます。
(今・ここの大人としての資源を総動員しての判断、反応)
このように人は常にいづれかの自我状態を使っているといわれています。
わたしたちは「今、ここ」をどの自我状態から行動しているのかに気づくことで、自我状態を切り替えることができ、人生の主導権を自分でもつことができるようになります。
参考文献 「TA TODAY」 イアン・スチュアート、ヴァン・ジョインズ 著
「交流分析にもどづくカウンセリング」 倉成宣佳 著