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「親(P)」の自我状態は、
親や親の役割をした人から取り入れた思考、感情、行動です。
私たちが「親(P)」の自我状態にいるときは
親や親の役割をした人と同じように考え、感じ、行動します。
正式にはこれを親からの 取り込み と言います。
取り込みには
・悪いことをするとバチがあたる
・道路を急に飛び出してはいけない
・自分がされていやなことは人にしてはいけない
などの言葉と共に、
目から入ってくる態度、耳から入る声、
心に深く感じた表現が記憶さえています。
二次的構造の「親(P2)」では、記憶されている思考、感情、行動が
誰からのコピーなのかによって「親(P2)」を分類します。
取り入れた人の数だけの「親(P3)」「成人(A3)「子ども(C3)」
が二次的構造の「親(P2)」に存在します。(図1参照)
二次的構造モデルでは 図1のように「親(P)」の自我状態全体を
P2 で表します。
二次的構造の「親(P2)」に取り入れた人物の数や
それが誰だったのかは、一人一人異なります。
3.「親(P2)」の中の「親(P3)」
私たちの父親も母親も、両親から道徳や命令、社会のルール等のメッセージ
を自分の「親(P2)」に取り入れています。
そして私たちはそのメッセージを自分の父親や母親から受け取り、
自分の「親(P2)」の中に取り込んでいます。
このように
私たちの「親(P2)」の中の「親(P3)」とは、
代々引き継がれた様々なメッセージが保管されている所です。
4.「親(P2)」の中の「成人(A3)」
私たちは父親や母親等の「親(P2)」の中に取り入れた人たちから
色々なことを聞き、その発言の一部を取り入れ真似をしています。
親等にとっての事実を取り入れた所なので、
父親や母親の誤解や思い込みを取り入れているものもありますし、
時代とともに変化したものをとり入れているものもあります。
このように
「親(P2)」の中の「成人(A3)」とは、
私たちが「親(P2)」の中に取り入れた人たちの「成人(A2)」から
取り入れたものが保管されている所です。
5.「親(P2)」の中の「子ども(C3)」
父親や母親等の「親(P2)」の中に取り入れた人たちも、
それぞれに「子供(C2)」を持っています。
私たちは、その父親や母親等の「子ども(C2)」の思考・感情・行動を
取り入れ、取り入れた人達と同じような反応や行動をしている場合があります。
このように
「親(P2)」の中の「子ども(C3)とは、
私たちが「親(P2)」の中に取り入れた人たちの「子ども(C2)」から
取り入れたものが保管されている所です。
6.まとめ
今回は自我状態の二次的構造モデルの中のP2の中のP3、A3、C3について説明しました。
自我状態の二次的構造を説明するとき、自我状態のP、A、Cを
P⇒P2
A⇒A2
C⇒C2
と記すことが、決まりごとになっています。
①二次的構造モデルとは:
自分の自我状態「親(P)」「成人(A)」
「子ども(C)」の中身を知る方法です。
②「親(P2)」とは:
親や親の役割をした人から取り入れた思考、感情、行動の
全てを取り入れている所。
取り入れた人の数だけの「親(P3)」「成人(A3)「子ども(C3)」
が二次的構造の「親(P2)」に存在します。
③「親(P3)」とは:
私たちの親もその親から色々な道徳や命令、社会のルール等の
メッセージを受け取っており、
私たちも色々なメッセージを自分の父親や母親から受け取って、
自分の「親(P2)」の中に取り込んでいる所で、
代々引き継がれた様々なメッセージが保管されている所です。
④「成人(A3)」とは:
私たちが父親や母親等の「親(P2)」の中に取り入れた人たちから
色々なことを聞き、その発言の一部を取り入れ真似をし、
「成人(A2)」から取り入れたものが保管されている所です。
⑤「子ども(C3)」とは:
私たちが「親(P2)」の中に取り入れた人たちの父親や母親等の
「子ども(C2)」の思考・感情・行動を
取り入れたものが保管されている所です。
次回は二次的構造の「成人(A2)」について説明していきます。
参考文献 イアン・スチュアート、ヴァン・ジョインズ 著(深沢道子 監訳)
『TA TODAYー最新・交流分析入門』
発行者ー池澤徹也
発行所ー株式会社 実務教育出版 2012年